インバウンド事業競合国と日本の違い

タイ人向けインバウンド事業についてのデータ類は数多く発表されているけれど、「本当のところはどうなんだろう?」そうお客様からの問合せをよく頂きます。現場で培った知見、体感したタイ人のインサイトをもとに現地インバウンドのエキスパートがシリーズでお届けする(だいぶ主観も入っているけれど)血の通った熱いレポート、今回は「インバウンド事業競合国と日本の違い」!

なぜ日本がモテるのか!?

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インバウンド事業で対タイ人の競合国といえば韓国・香港・台湾・及びアセアン諸国。特に韓国はタイ人誘致に力を入れており、数年前は韓流ドラマやK-POPブームに乗ってバンコクでのプロモーションを強化していた。空港はハイテク、多言語対応の案内係がくまなく配置され、全てGPS搭載のタクシーには運転手の携帯を通した無料通訳サービスもあり、無料wi-fiもキャッチしやすいソウルは、悔しいが外国人にとって旅行しやすい都市、ビザも要らない上、タイ人が魅力に思う観光コンテンツが雪やフルーツ(特にイチゴ)、化粧品、桜と、日本と被っていることもあり手強い相手であった。

また香港もビザ不要、ディズニーランドもあり訪日ターゲットである中~富裕層の割合が多い中華系タイ人にとって最も行きやすいルーツへのゲートウェイ。LCCが毎日ビュンビュンと往復しているマレーシア、インドネシア、ベトナム、シンガポールなど安・近・短のASEANは、国内旅行の予算にちょっと足せば行けるという意味で日本・韓国・台湾よりハードルが低い。

ただ、これら競合国を旅行したタイの人たちはこう言う。

「楽しかった、でも一度行けばいいや」

逆に日本旅行をしてきた人たちは目を輝かせてこう言う。

「また行きたい、今度は北海道に」

「また行きたい、今度は秋に」

「また行きたい、今度はショッピングに」

タイ人の心をくすぐるコンテンツ満載である日本の奥深さに「とても一度では堪能できない」「もう一度体験したい」という印象を持ってもらえることがライバル他国とは一線を画している。

あるヘビーリピーターはこう表現する。

「日本とは――美しい景観、奥深い文化、美味しい食事、伝統・ハイテク技術というおかずが、高質でクリエイティブ溢れるお重に入った弁当のようなもの。しかも季節や地方でその内容が変わるので味わっても味わいつくせない魅力が満載」

またある人は、

「どこを歩いても飽きることがない。街中でも田舎でも、店でも自然でも、昼でも夜でもハズレがない。それぞれに深い文化を感じるし綺麗で安心感がある。毎回、自分だけの日本を見つけるのが楽しい」

思いもよらないものがタイ人の心をぐっと掴むこともある。その逆にこれはと思うものが引っかからなかったりする。また流行り廃りのスピードも速い。

日本がモテているといっても、その熱を冷まさないよう、彼らの好むこと・望むことをいち早く知り提供する、対応の柔軟性が重要である。



Written by:  ライターS

バンコク在住歴15年。長年、訪日インバウンドビジネスの企画・コーディネートに携わる、タイ人向けインバウンドのエキスパート。現地で培った多くの知見をもとに、日本人・タイ人両方の視点から、タイインバウンドにまつわるリアルなインサイトをお届けします!



 

 

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