タイ人とSNS

タイ人向けインバウンド事業についてのデータ類は数多く発表されているけれど、「本当のところはどうなんだろう?」そうお客様からの問合せをよく頂きます。現場で培った知見、体感したタイ人のインサイトをもとに現地インバウンドのエキスパートがシリーズでお届けする(だいぶ主観も入っているけれど)血の通った熱いレポート、今回は「タイ人とSNS」!

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SNS流行の背景と現在の使われ方

今から10年程前のタイではバスや電車で携帯をいじっている人は殆ど居なかった。小さな画面に向かって文字を打ったり読んだりは面倒、SMS(※)に貼り付いているのはラブラブ期の恋人同士くらい。

※日本のように携帯のEメール機能はなかったため携帯の番号に送ることができるSMS(ショートメッセージサービス)がテキストメッセージとしてやり取りの主流であった。

日本が電車に乗れば皆ガラケーを開きメールだiモードだに興じていた頃である。

当時はIT関係者でさえ、タイ人は面倒が嫌いでバーチャルにはあまり興味がないゆえ、携帯のコンテンツは売れないし発展はないだろう・・・と嘆いていたのがSNSの登場により一転する。

日本で(SNSとして)mixiが定着した頃にHi 5がタイで大ブレイクした。続いてmy space、facebook、Instagramとタイ人は予想に反して次々に新しいSNSを器用に取り入れ、月収ほどもするスマートフォンやタブレットが飛ぶように売れた。

タイ人は適応能力が高い。

当時、インターフェースは英語であったにも係わらず、感覚的に利用することが出来るので言語は日本ほどの障害とはならないようだ。

ではなぜSNSは、面倒くさがりのタイ人のハートを射止めることができたのだろうか?

それは「写真」である。

彼らは本当に写真が大好き。ちょっと日本人には考えられないが、パソコンの背景や携帯の待ち受け画面に自分の写真を設定しているのは当たり前、ジムの更衣室やトイレでもどこでも自撮る!

SNSはそんな写真を披露する格好の舞台であり、顕示欲を見事にくすぐった。

また「ノリ」が良いのでエンゲージ率(いいね、シェア、コメントなどの反応)も非常に高い。

特にfacebookはターゲットリーチが高く訴求内容・頻度もコントロールしやすいという優秀なメディア。年齢、地域、学歴とセグメンテーションできる同サイトの有料広告も魅力的だ。日本の自治体、日本情報にまつわる私設ページなどインバウンド事業に係わるタイ語のfacebookは把握できないほどの数。その中でも登録者が多いのが日本観光政府局(JNTO)で42万人である。

ただ、そんなタイ人にもそろそろ広く浅くのバーチャルコミュニティへの疲れが見える。

ろくに内容も見ずに片っ端からタイムラインに上がった投稿にいいねをつけることや広告、ステマにも飽きて来ているようだ。

とはいえ、facebookを含むSNS自体にはまだまだ底力がある。

例えばInstagramがeコマース化していたり(個人が商品をアップして売買している。決済はオフライン)、Twitterは情勢変化や災害、テロなどにリアルタイムで情報を得るツール、facebookはQ&Aに最適だし、LineやWhatsAppで通話するのは定着、チャットはログが残るのでビジネスの場でも躊躇なく利用するーなど使い方が変化・多様化しているだけでSNS自体が下火になっているわけではない。

そういった各プラットフォームの特性を生かせばインバウンド事業にとって絶大なPR効果を生むことができるのだ。




ライター: S

バンコク在住15年。タイ人向けインバウンドビジネスの広告宣伝、イベント、メディア招請など企画・コーディネートに携わる。現地で培った多くの知見をもとに、日本人・タイ人両方の視点から、タイインバウンドにまつわるリアルなインサイトをお届けします !




 

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