タイにおける日本ブームの行方

タイ人向けインバウンド事業についてのデータ類は数多く発表されているけれど、「本当のところはどうなんだろう?」そうお客様からの問合せをよく頂きます。現場で培った知見、体感したタイ人のインサイトをもとに現地インバウンドのエキスパートがシリーズでお届けする(だいぶ主観も入っているけれど)血の通った熱いレポート、今回は「タイにおける日本ブームの行方」!

a0003_000038

「日本人にとってのハワイ」のようになれるか・・・。

2013年よりタイ人の短期滞在ビザが免除になり訪日客数は翌年あたりがピーク、市場原理に基づけばその後は緩やかに下降するのではないかと当初は思われていた。

しかし、メディアも日本の情報を発信し続け、日本ブームは冷めることを知らない。

2014年後半以降タイの政情が比較的安定していること(現在は暫定的に軍事政権)や去年までのバーツ高も訪日の後押しであった。

また以前の記事でタイ人の『旅』にかける情熱 ~細分化されるタイ人訪日客~で記したとおりタイ人の訪日層と旅行スタイルが多様化が訪日客数をキープしていると言えるだろう。

ではこれからはどうなるのだろうか。

タイの経済・政情の変化やこの円高でタイ人の足は止まってしまうのではないだろうか?

4月に起こった九州地震のような日本の災害も足を遠ざけてしまうのではないだろうか?

そんな時のためにもしっかりと日本ファンを増やしてヘビーリピーターを掴んでおきたい。

タイ人にとっての日本が、日本人にとってのハワイのような存在になる!

そんな日も来るかもしれない。

それほど近い海外ではないのに日本人のハワイ渡航者はここ10年で年間120-150万人である。80年代、90年代の大ブームでないにしろ安定した高数字だ。

そんな日本人にとってのハワイのように、インバウンド事業はタイ人にとって日本旅行の「定着」「定番化」を目指すステージに来ている。

ターゲットも知識や経験が増え、下記のように趣向が変わってきている。

円高や情勢変化・災害に負けないようその変化をうまく取り入れリピーターのハートをガッチリと捕らえよう。

■高級・ホンモノ志向

年々、タイ人の中~富裕層はホンモノ志向が強くなっている。

a1020_000224

バンコクの和食屋も築地から魚介を直送するような高級店が連日大盛況、日本ブランドの高級化粧品も需要が高く、日本からの輸入の高級菓子が売れる。また、日本旅行の目的のひとつにビンテージジーンズや車のカスタム用パーツ・釣竿・包丁の購入、というニッチだがウルサイものを買うのを楽しみにしている人も多い。

■鑑賞から体験型へ

「鑑賞する観光」から「体験する旅」にシフトしてきている。

a0007_001061

イチゴ狩りがタイ人に大ブレークしているように、老若男女とも見るだけでなく日本で何かを触ったり作ったり体験したいと思っている。

以前、北海道の歌登にあるホテルが餅つき・流し素麺・生け花など日本文化が体験できるプログラムを作ったらそのアクセスの悪さにも係わらずタイ人が押し寄せた、というニュースが話題になったが、タイ人はノリがよく、体験・参加することが大好きな人が多い。日本のマラソンに参加してみたいという人やツーリングをしたいなど自分の趣味を日本で体験したがっている人も多くなってきているように思う。

 




ライター: S

バンコク在住15年。タイ人向けインバウンドビジネスの広告宣伝、イベント、メディア招請など企画・コーディネートに携わる。現地で培った多くの知見をもとに、日本人・タイ人両方の視点から、タイインバウンドにまつわるリアルなインサイトをお届けします !




 

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中